はじめに
令和2年になり、はじめてのCoderDojoさいたまを開催しました。メンター横山が開催レポートをお届けします。まずはじめに、チャンピオンの岡嶋さんからCoderDojoの起源や理念などをお話ししていただきました。
参加ニンジャ
- Scratch:9名
- Unity:1名
- Java:1名
利用端末
- Windows:7名
- Mac:1名
- 自作PC:1名
- iPad:2名
ジュニアメンターの発表
ジュニアメンターの辻さんから、自分が作った作品について発表を行ってもらいました。Raspberry Pi(ラズベリーパイ)とmicro:bit(マイクロビット)を使って、パソコンから操作できるロボットを作っていました。 ロボットのカメラで撮影した映像はパソコンにリアルタイムで転送されるという作品で、参加したニンジャたちも操縦していました。 ちなみに、以下のアタッチメントをつけると、ボールを拾うことができるそうです。ロボコンみたいですね。制作タイム
メンターと一緒に考えながら、ニンジャたちが作りたいものをそれぞれ作ってもらいました。Java に取り組んだニンジャもいました
今回はプログラミング言語の一つである Java に取り組むニンジャもいました。自分のパソコンで Java を書くために、Java のインストールや、環境変数のセットアップを行っていました。メンターの中に Java の経験者が数名いたため、Java を書くためには統合開発環境の Eclipse や、Microsoft が提供している Visual Studio CODE を自分のパソコンにインストールすると良いというアドバイスをしていました。
ニンジャの作品発表
作った作品は各自のパソコンの前で発表してもらいました。RPG
ネコが主人公のRPGを発表してくれました。フィールドを歩いているとランダムで敵が出現し、コマンドを選択して敵を倒していく様子を発表してくれました。アクションゲーム
キャラクターをジャンプしながら動かし、鍵を取るとランダムな場所に門が表示され、門に入るとゴールになるというアクションゲームを発表してくれました。シューティングゲーム
横スクロールのシューティングゲームを発表してくれました。図形の描画
ランダムの変数を用意して、変数の結果で図形を描画するプログラムを発表してくれました。(ランダムの変数が13であれば、十三角形を描画します)Unityによる3Dゲーム
ゲームエンジンであるUnityを使って、3Dの迷路を探索するゲームを発表してくれました。常連ニンジャの作品
縦スクロールのシューティングゲームを発表してくれました。東方project のような弾幕がたくさん飛び交うシューティングゲームが好きとのことで、自分でもそういうゲームを作ってみたいと一生懸命取り組んでいました。 Scratchの変数で敵タイムという項目を設けており、設定した敵タイム中に出現する全ての敵が倒されたら、次の敵タイムに移るという条件処理を作っていました。当たり判定の処理なども共通処理として作成しており、積み上げたブロック数も非常に多い作品でした。背景は Windows のペイントツールを使って自分で雲と空の上を描き、飛行機や敵のミサイル画像は自分で検索して探してきたそうです。プレイ中に流れる音楽も自分でフリー素材を探して見つけてきたそうで、非常にクオリティの高いゲームになっていました。
所感
約1年ぶりに参加してくれたニンジャもいました。小さい頃から通ってくれているニンジャだったため、メンターから、「お、大きくなったね。背が伸びた?」と声をかけられていたのが印象的でした。CoderDojoはボランティアで運営されている非営利の団体であるため、学校とは違って強制力はありません。ニンジャがが学びたい時に来て、自分が好きなものを作ることができる場所です。学校とは違う道場という場で、主体的に学ぶニンジャたちはすごいなといつも刺激を受けています。
プログラムは、自分の作りたいものや解決したい課題を実現するための手段です。自分の頭で考えて、プログラムを書いていると必ず思い通りに動かない課題に直面します。私もニンジャから、「鉛筆を表示する位置と、実際に描画される位置がずれているのはどう解決すればいいですか?」という具体的な相談を受け、一緒に解決方法を考えました。
無事に解決することができ、ニンジャと一緒に問題を解決する達成感を味わうことができました。自分の力で自分の課題を解決していくという経験が得られるのも、プログラムを学ぶ醍醐味だと思います。
私達メンターは、これからもニンジャが実現したいことを一緒にサポートしていきます。